システム安全エンジニア資格認定制度 System Safety Engineer

試験を受ける方へ

資格のメリット

本資格は次のような能力を保証します。

  • システム安全アソシエイトは,システム安全の入門資格で,システム安全に関する基本的な知識を有することを保証します。資格は生涯有効です。
  • システム安全サブエンジニアは,システム安全に関する基本的な知見を有し,安全設計,リスクアセスメント及び安全管理を行う基本的な能力を有することを保証します。資格は3年ごとにその間の業務経歴を基に更新します。
  • システム安全エンジニアは,システム安全に関する高い知見と,安全設計,リスクアセスメント及び安全管理を行う実務能力を有することを保証します。資格は3年ごとにその間の業務経歴を基に更新します。

我が国においては,安全の公的資格はありません。本資格も公的な資格ではありません。
しかし,専門知識を有することを示す資格を保持した者が設計,あるいは管理している設備は,その安全性が高いだけでなく,使用者に安全性に対する信頼感を与えます。

厚生労働省も生産現場の安全性向上のためには,一定の教育は不可欠と考え,通達基安安発0415第1号(平成26年4月15日発出)において,生産管理技術者,設計技術者には所定の安全に関する教育を求めています。

具体的には,表に示された設計技術者には40時間の教育を求めていますが,システム安全エンジニア有資格者は,十分な知識を有すると認めています。

資格のメリット

なお,システム安全エンジニア取得者の多くは,実務経験が10年以上の方です。

有効な分野

本資格の取得者は,専門知識を基に,設計部署における安全の検討,生産管理部署における安全管理の検討だけでなく,管理職をなった際にも,その知識を持って設計レビューや設備更新における安全の検討などで主導的に活躍できます。

  • 資格取得のために安全に関する工学上の知識,原理を学ぶため,単に規格の適用だけでなく,システム安全工学の原理に基づいた検討能力を有することができます。本資格は,安全設計などの工学の科目だけではありません。
  • ヒューマン・ファクタに関する科目があるので,設備の設計において,誤操作の発生しにくい安全で使いやすい設備を設計できます。また,生産現場の管理においても,オペレータの特性に基づいた働きやすさの視点を入れて設備の検討を行うことができます。
  • マネジメントや安全法令に係る科目もあるため,資格取得のために課程で,管理者になっても有用な知見を得ることができます。